出張でデリーを通り、コルカタへ帰るためにJet Airwaysを利用した。
ここ数週間、ドサ回りでIndiGoに乗る日々だったので、久々のJet Airwaysはチェックインカウンターも搭乗券も眩しかった。グランドスタッフまで美男美女に見える。

搭乗時、カウンターの兄ちゃんが「ビジネスクラスにアップグレードしてやるぞ」と宣言し、有無を言わさず手書きで座席番号を書き換えた。
数年前の私なら、素直にラッキー♪と喜んだだろう。
だが今の私は、反射的に「それ無料だよね?」と確認した。そして、理由は何だろう?何か裏があるぞと考えた。
私の心は、デリーやコルカタの空のように汚れてしまっているのだ。
つらつら思い起こすと、そういえばこないだデリー経由のラクナウ行きフライトに乗った後、フィードバックに苦情を書いたなぁ…
空港ではラクナウ行きとしか表示されてないので、デリーに行く乗客は戸惑っていた。紛らわしいからデリー経由と併記しろとか書いたっけ…
クレーマーリストに乗ったのかも。

まあ怪しい雰囲気でもなかったので、好意に甘えることにした。

結論から言うと、Jet Airwaysのビジネスクラスは、突っ込みどころ満載だった。
しかしそれは私が心の汚れた外国人だからであって、普通のインド人なら、手厚いおもてなしだったと思うかもしれない。

アップグレード前、私は通路側の席を取ってたが、手書きの座席番号は窓際になっていた。
こちらの要望を確認しないテキトーさは、さすがインド。

席に着くとスイカジュースが出た。まあ美味い。冷えてたらもっと良い。
もちろん座席は広くてフカフカ。足元広い。
私は連日の激務で疲労困憊してたので、離陸前から寝ていた。
しばらくしてCAの兄ちゃんから叩き起こされた。メニューを読め、メシを選べと言う。
寝ぼけマナコでメニューを見る。
あまり腹減ってないし、それより眠いのだが、とりあえずチキンティッカサンドをオーダー。
飲み物は!?と聞くので、とりあえずオレンジジュース。

食事はすぐには出てこないようなので、ウトウトしていたが、しばらくしてまた叩き起こされた。メシの時間だ、食えと。
真っ白いナプキンで丁寧に包まれたカトラリー。20年前は、エコノミーでもこのレベルの食事が出てたなぁ…と、数秒ほど回想に浸る。
サンドイッチは冷たい。中のチキンティッカはまあ美味しいけど、本当は暖かい食事が良かった。

食べ終わってからウトウトしてると、また叩き起こされた。食器下げるぞ、と。

それからまたウトウトしてると、再々叩き起こされた。
CA兄ちゃんが雑誌を何冊も抱えてきて、何か読め、と。
頼むから寝かせろよ!と言いたくなったが、とりあえずエコノミー誌みたいなのを取った。
読んでるとそのうち照明が暗くなる。さっきの雑誌サービスって、意味あるのか?

再び寝る、しかしまたまた叩き起こされる。ブランケット要らないか?と。
いや大丈夫、ノーサンキュー。
気持ちはうれしいよ。だけど、頼むから寝かせてくれ!

そうこうしてるうちに、着陸した。
結局、機内で、寝ては起こされの繰り返しだった。
寝てないで俺らのサービスをちゃんと受けやがれ!と言うことですね、そうですか。
ビジネスクラスの客は6人くらいだったが、CA兄ちゃんは2人付いていた。
彼らのサービスには、マニュアル通りの杓子定規感あるし、武骨だし、そもそも笑顔がない。

JAL・ANAはもちろん、シンガポールとかタイとかキャセイとかも、客が寝てたら無理に起こしたりしないよね…普通そうだよね?

これってインドでしかやらない、暑苦しいホスピタリティだ。
いや、そもそも相手の立場に立ってないので、ホスピタリティとは言わない。
Don't Disturbカードを下げていても部屋のチャイムを鳴らしまくるハウスキーピング、
店に入ると延々とくっついてくる店員、
まだ食べてるのに「料理の味はいかがですか?(美味いと言え)」と尋ねてくるレストランオーナー、
TripAdvisorに何か書けと強引に迫ってくるホテルのフロント・・
ああいうのと同じ類だ。

このままじゃヤバいよJet Airways、君たち国際線に重点置いてるじゃない?
インド式「ホスピタリティ」は、インターナショナルではやらないほうが良いよ。

インドのサービス業全般に、心からお願いしたい。
客を放っておくことも、立派なサービスだと認識してくれ。頼むから!